意外と知られていない?矯正歯科と美容歯科の違いをわかりやすく解説
矯正歯科は不健康な歯の状態を正常に治す歯科治療
矯正歯科とは、不健康な歯の状態を改善したり機能を回復させることを目的とした歯科治療です。回復・改善・治療を主としているため、美容歯科とは明確に目的が異なります。歯の矯正に用いる矯正装置や施術など、美容歯科とはいくつかの共通点があるのも事実です。
しかし、根本的な目的が違うため、矯正歯科と美容歯科は似て非なるものです。道具でたとえるなら、同じハサミでも料理用と工作用があるように、それぞれの治療には目的や方向性が異なります。
美容歯科は歯をきれいに見せる審美性を重視した歯科治療
美容歯科は、歯をきれいに見せるための審美性の改善を目的としているため、矯正歯科のように歯の治療を目的としています。歯をきれいに見せるために白くしたり、笑顔を美しくするための歯列矯正などは審美性を改善とする目的で行うため、健康不良や機能回復のための治療ではありません。
歯列を矯正することで咬み合わせが良くなるなどの治療効果がありますが、あくまでも美容歯科の副作用です。それがメインではないので、おまけ程度に考えておきましょう。
矯正歯科は歯並びや咬み合わせの治療が目的なので美容効果は副作用
矯正歯科治療には美容効果があるとされていますが、目的は歯並びの改善・機能回復による治療であるため、美容歯科のような大きな効果は期待できません。不正咬合が改善されることで心身のバランスが保たれ、健康状態になることで雰囲気が良くなったり、顔のラインが整うなどの副作用があります。
それらはあくまで副作用であるため、美容を目的とした治療ではありません。矯正治療の専門医が、美容歯科の専門医ではないことから、まったくの別物であると考えておきましょう。