歯列矯正はしなくても大丈夫?矯正治療の目的と効果を解説
虫歯や歯周病などの歯科疾患の予防
歯の矯正治療は、咬み合わせを正常な状態に戻すことを第一としています。咬み合わせを治すことで歯全体に均等に顎の力が加わり、歯茎や歯への負荷が偏ることを防いでくれるのです。また、歯並びを良くすることで歯列不正によって口内を傷つけたり、顎関節症のリスクを低減させることができます。
歯並びが良いと歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の原因を排除することが可能です。歯列矯正は見た目を良くするだけではなく、歯並びが原因で起こり得るお口のトラブルを防止することにもつながります。
咬み合わせを良くすることで心身のバランスを保つ
咬み合わせが悪いと口内トラブル以外にも、精神的ストレスを生む原因にもなりやすいのです。ストレスが溜まると歯ぎしりや食い縛りを誘発する要因にもなりやすく、精神的負担を助長させることによって心身の疲労が蓄積しやすくなります。
食いしばりは脳が鎮静作用のあるホルモンを分泌を促進させる行動であるため、歯ぎしりなどが増えるのは心身が不安定であることを示す信号でもあるのです。咬み合わせを良くすることで心身のバランスを保ち、ストレスを緩和させる効果が見込めます。
審美性の改善で美しさを取り戻す
歯列矯正は咬み合わせを良くするだけではなく、見た目・審美性の改善という側面もあります。歯並びが良ければ口を開くときの抵抗感がなく、自信を持って笑顔を作れるようになります。口元にコンプレックスを抱えている方は多く、人前で笑うことができないという方に矯正治療はおすすめです。
ただし、矯正歯科ではあくまで噛み合わせの治療を主としているため、審美性の改善は副作用という立ち位置になります。審美歯科のように、見た目を治すことを主眼に置いているわけではないということを覚えておきましょう。