外科手術を行う矯正歯科治療もある！外科矯正治療が必要なケース
顎の骨などが原因で装置だけでは矯正治療が困難な症例
不正咬合の原因が歯だけではなく、顎に問題がある場合は外科矯正治療になるケースがあります。主に顎変形症などの顎の骨格の変形や異常が原因で、不正咬合が起きている場合に行われる治療法です。
外科矯正治療は、歯の矯正治療と顎の手術を組み合わせることで、咬み合わせを正常な状態に戻します。咬み合わせを安定化させるため、顎の骨を手術することで歪んだ顔や顎の形を整えることが可能です。矯正治療は機能改善だけではなく、顔の形を整えるので審美改善というメリットがあります。
外科矯正治療は全身麻酔で行われる
外科矯正治療を行う場合、通常の歯科矯正治療と異なり全身麻酔が施されます。手術には入院が必要なので、外科矯正治療前にはスケジュールを開けておきましょう。入院後は術前検査と麻酔科での診察が行われ、患者様の健康状態を確認してから手術が行われます。
基本的に外科矯正手術は矯正歯科医と麻酔科医で、それぞれの専門とする医師によって役割分担で行われますが、専門医が担当する場合はこの限りではありません。手術後の骨は安定化するまで約1～2ヶ月ほどかかるので、矯正装置をつけて保定化を図ります。
外科矯正治療に必要な費用の相場
外科矯正治療に必要な費用は、およそ50万円とされ、歯の矯正治療と併せて約80万程度とされています。治療費は顎の骨の手術が上顎と下顎のいずれか、または両方の顎かによって変わってきます。
また、外科矯正治療は顎の骨の機能回復などの治療目的で行われるため、保険診療が適用される可能性が高いです。保険が適用された場合は治療費は3割負担に減額されるため、治療を行う前には担当医に必ず保険適用の説明を受けておきましょう。
