これだけは知っておきたい矯正歯科と審美歯科の治療目的の違い!
矯正歯科は歯並びや咬み合わせの根本的な治療
矯正歯科と審美歯科は歯並びの矯正で共通していますが、治療と審美改善というそもそもの目的が違います。歯並びや顎の問題が原因で、咬み合わせの異常を根本的に治療するのが矯正歯科です。審美歯科とは施術方法が似ていても、目的が治療と審美では意味合いが異なります。
たとえば、矯正歯科には保険や医療控除が適用される場合とされない場合がありますよね?矯正歯科の目的が治療であるため、治療を目的としない歯列矯正とは分けられていることが理由だからです。
審美歯科は歯の見た目的な美しさを整えるための矯正治療
審美歯科は、歯列矯正によって歯並びを正すことで、口を開いたときに見える歯や笑顔の美しさを改善させる治療法になります。便宜上では矯正治療としていますが、審美歯科は症状や疾患の治療ではなく審美性の改善です。
歯医者における審美性とは、歯に関する表面的な美しさを指す言葉になります。見た目はとても大切な要素ですが、審美性の改善は医療における治療に当てはまるものではありません。一般的には審美歯科は矯正治療というより、美容整形のカテゴリに入ります。
審美歯科は保険対象外
審美歯科の歯列矯正は、目的が治療ではないため保険対象外となります。矯正歯科治療は古代ギリシャの時代から存在したとされ、そもそもは歯医者の領分です。しかし、審美性改善という目的で美容整形にも歯列矯正が取り入れられたため、矯正歯科と審美歯科で混同されるケースが多くなりました。
歯列矯正は矯正歯科治療のカテゴリであり、もともとは治療を目的としているので、美容目的の審美歯科が保険対象外となるのは必然と言えるでしょう。